12月に入ると、急に時の流れが速く感じられる。並木の落葉を吹きまくる木枯らしのように、見る見るうちに、月末になり、新しい年が窓を叩く。
タイトルー「師走、お歳暮と大晦日」(しわす、おせいぼとおおみそか)は、難しい字ばかりを並べたようだが、これこそ12月に相応しい文字ばかりなのだ。では、一つ一つ説明しよう。
一、師走(しわす)
1月から12月までの呼び方に、普通の数字以外に以下のような呼び方がある。
これを雅称(がしょう)、雅名(がめい)と呼ばれる。
1月=睦月(むつき)、 2月=如月 (きさらぎ)、
3月=弥生(やよい)、 4月=卯月 (うづき)、
5月=五月(さつき)、 6月=水無月(みなづき)、
7月=文月(ふみづき)、 8月=葉月 (はづき)、
9月=長月(ながづき)、 10月=神無月(かんなづき)、
11月=霜月(しもつき)、 12月=師走 (しわす)
これらは、昔は陰暦の月を指していたが、今では西暦に使う。中でも、弥生、五月、師走などが、普段にも使われ、また「弥生の空」、「五月晴れ」などの言葉もあるが、その外のは、一般には余り使わない。これから分かるように、師走は12月の雅名で、これは、日本人で知らない人はいないであろう。
二、お歳暮(おせいぼ)
以前にお中元を紹介した際(日本風情第五講)、お中元に似た風習が12月にもあると話した、それがお歳暮である。年に二回御世話になった方方に、お礼の印に贈り物をするのが、日本の習慣の一つである。理由や由来はお中元と殆どおなじである。それで、忙しい師走がさらに忙しくなる。デパートは売り上げを上げる絶好のチャンスとして、買い物客の必要品を集めて販売するし、贈答品を送り先まで届けるサービスも行う。
三、大晦日(おおみそか)
毎月の30日を晦日(みそか)と言う、また三十日とも書く。それで、一年の最後の日を大晦日(おおみそか)と言う。また「おおつごもり」とも言う。日本ではお正月が最大の祝日であるから、大晦日も賑やかである。NHKのテレビ放送では毎年夜には「紅白歌合戦(こうはくうたがっせん)」が行われ、12時から全部のお寺で除夜の鐘が鳴り出す。人々は鐘の音を聞きながら、年越しそばを食べ、新年を迎える。元旦には初詣に行く。